フェイスシールドを装着して授業をすることは、先生方にとってかなり負担なことです。これから梅雨や夏に入っていくことを考えるとなおさらです。そこで、より快適なフェイスシールドを目指して改良を重ねています。そして本日、ついに現段階でのベストなフェイスシールドの改良に成功しました。それでは、改良のポイントを簡単に説明します。




これまでと大きく違う点は、透明シールド部分と頭バンド部分を別にして、シールドと額の間に約10cmの上まで抜ける完全な隙間を作ったことです。これにより、シールド内に呼気がこもったり、体温でシールド内の温度が上がったりする心配がなくなりました。



1・2年担任に試作品を着けて授業をしてもらいました。すると、「これまでと全然違う。これならずっと着けていられます。」と、嬉しい感想が返ってきました。
先生方がフェイスシールドを着けたまま快適に授業することが、児童の安全と学びの確保につながると思います。実は、今はまだ思案中ですが、あと一つだけ改良したいポイントがあります。梅雨に入るまでに何とかしたいと思っています。

1・2年教室から出ると、養護教諭が手洗い場の水道の蛇口を消毒していました。自分でルーティーンを決め、階段の手すりやトイレ、手洗い場やランチルームなどを毎日消毒してくれています。

また、ランチルームでは、用務員さんが児童と教職員の給食の配膳をしていました。
みんな、ありがとう。
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写真①をご覧ください。左がこれまでのフェイスシールド、右が改良したものです。違いが分かりますか?それではどのように改良したのか説明します。
②

③

写真②・③をご覧ください。額に当たるスポンジを1層から3層に増やして厚くし、顔とシールドの隙間を多くしました。また、スポンジの長さを短くして、額に当たる部分の面積を小さくしました。そして、透明シートを外側に折り曲げ、呼気が内側にこもり過ぎないようにしました。
なお、透明のシートは、昔懐かしのOHPシート。スポンジは、襖や障子の隙間を埋める隙間シート。ゴムひもは、昔よく下着や体操ズボンにはめていたゴム紐を使っています。
④

⑤

写真④は昨日まで使っていたフェイスシールドで、写真⑤が今回改良したものです。④に比べ、⑤の方が顔とシールドの隙間が広くなったことがお分かりでしょうか。また、シールドが④は顔を覆うようになっているのに対し、⑤は顔と並行になっていることもお分かりいただけると思います。⑤は言わば携帯式衝立(ついたて)といったところでしょうか。
このように、以前より呼気がこもりにくく、着用することがそれほど苦にならないフェイスシールドへと改良することができました。
早速、改良したフェイスシールドを先生方に使っていただきました。すると、先生方から「以前よりずっといい。」と嬉しい感想を聞くことができました。



今回、ちょっとした工夫で、生活をより快適にできることを改めて感じました。以前紹介した医療の最前線で懸命に働いておられる医師の言葉「できない理由を探すのではなく、どうやったできるかその方法を探る」のように、今後も工夫改善しながら、感染症予防その他に取り組んでいきます。
また、伊方町教育委員会からは、エアコンの随時使用許可もいただいております。マスクやフェイスシールドを着用しても、児童の皆さんや先生方が快適に過ごせるようにしていきます。


これもちょっとした工夫の一つです。これまで、廊下に置いていた消毒液を、養護教諭がメッセージを添えて児童玄関の入口に設置しました。今朝、登校してきた人からきちんと手の消毒をして教室へ上がっていきました。

もうすぐアジサイが美しい梅雨を迎えます。