3月29日(金)、離任式。
昨夜の春の嵐がうそのような、青い空と海が広がる朝でした。
本日、A先生が離任されました。

校長先生から「アルプスの少女ハイジ」の物語をたとえた話がありました。
ハイジ(児童):アルムおじいさん、夕焼けはなぜこんなに美しいの?
おじいさん(校長先生):夕焼けはお日さま(A先生)が、アルプスの山(大久小学校)にさようならを言っているからだよ。
お別れのときは、いつだって、とても美しいものなんだ。
お日さま(A先生)は、自分の一番きれいな光を注いで、またいつか会いましょうと約束しているんだよ。
校長先生から子どもたちへ、「それでは、お日さまのお別れの言葉をしっかりと聞きましょう。」と投げかけられました。

離任されるA先生からは、楽しかった1年間の思い出と子どもたちの成長を期待する温かいメッセージが贈られました。

全校を代表してM君から次のような感謝の思いが伝えられました。
「1年間、大変お世話になりました。
授業やバドミントン、陸上練習など、たくさんのことを教えていただきました。
運動練習では、A先生が体力をつけるためにアドバイスをしてくださったり、スマッシュの決め方などを教えてくださったりしました。おかげで僕は、シングルスで優勝することができました。
僕は勉強が苦手です。けれど分からないままではいたくないという思いがありました。休み時間にA先生と一緒にお直しを頑張りました。放課後でも、算数の遅れていたところを終わらせることができました。おかげで、達成感を味わうことができました。
勉強だけでなく、大久のことを話してくださいました。大久のスズメ岩や海のことや、魚の話が楽しかったです。
三机小学校に行かれても、大久小学校と絶対に交流してください。
今まで本当にありがとうございました。」
そして、Nさんからは花束が手渡されました。

みんなでアーチを作り、その中をA先生が退場されます。
教室に戻り、最後の終わりの会。
また他の学級から最後のお礼を伝えにもやって来ました。


A先生は、子どもたちにたくさんの種をまかれました。
これから、その芽をしっかりと伸ばしていきます。
ありがとうございました。
3月22日(金)。日本一海に近い学校の卒業式が行われました。
卒業生は、ただ一人。
すてきすぎる卒業式でした。式辞を紹介します。
「夕方に水切り肌寒妹と」。
これは、一月の愛媛新聞俳句キッズに載ったK君の作品です。目の前には、ふるさとの宇和海が果てしなく広がっています。
先ほど、卒業証書を受け取るK君の凜とした態度と瞳の力強さに心が震えました。一人だけの卒業式。来年、令和7年に大久小学校は150周年を迎えますが、その長い歴史の中でも、初めてのことでしょう。
この6年間、同級生がいたときもありましたが、ほとんどは一人だけでした。同級生がいない寂しさや不安はたくさんあったことでしょう。でも、六年生となったこの一年は、一人で下級生のためにも頑張りました。どれほど好かれ、頼りにされていたかは、この後のお別れの言葉で、下級生たちから伝えてもらえます。

さて、絵本や映画にもなった「えんとつ町のプペル」はよく知られています。町内には、プペルバスが何度も来てくれましたし、「こどもギフト」という取組で、本校の子どもたち全員が絵本のプレゼントもいただきました。

ぶ厚い煙に覆われた「えんとつ町」。煙の向こうに「星」があるなんて誰も思っていません。だから上を向く人なんていませんでした。この煙は、まるでコロナが流行ったときの社会の様子に似ていたり、様々な不安で踏み出すことができない多くの人の心に似ていたりします。

主人公のルビッチと自分を重ねてみてください。
ルビッチのお父さんは、そのぶ厚い煙の向こうに空が広がり、星が輝く世界があるとみんなに伝えました。でも町の人々は、空も星も見たことがないから嘘つき呼ばわりしました。ルビッチは、お父さんの言葉を信じ、星を見つけるためにいつも見上げていました。だから友達はいませんでしたが、ゴミでできたプペルと出会いました。町の人は化け物だと恐れましたが、二人は友達になりました。
ルビッチは、どんなに笑われてもバカにされても自分を信じ続けます。夢を忘れないように、足が震えながらも煙突の上に何度も登り続けました。また、ゴミ人間のプペルを家に招き入れ、自分の偏見ある考えをも洗い流すように、何度も体をきれいにしてあげました。

目に見えるものを信じることは、誰にだってできます。でもルビッチが強いのは、煙に覆われて見えない空に、輝く星があることを信じていることです。また、ゴミに覆われて見えないプペルの中に、きれいな心を感じていることです。
下を見ず、顔を上げて上を向きましょう。自分を信じて挑戦しましょう。そうすれば、未来はきっと変わります。
私たちは、K君の未来をずっと応援しています。

大久小学校の校章には、桜がデザインされています。一年半前の秋、大和ハウス工業様との桜プロジェクトで奈良県吉野の山桜をみんなで植樹しました。また先週、K君は、愛媛森林基金でいただいたハナミズキを一人で植えました。ハナミズキの花言葉は、「ずっと続きますように」です。将来、いつでもここに帰って来て、大久小学校の思い出を、桜やハナミズキとともに振り返ってください。

保護者のK様、本日は誠におめでとうございます。K君は、御家庭の宝であり、学校や地域の宝でもあります。今後のさらなる成長と活躍を職員一同、心から願っております。

最後になりましたが、伊方町副町長濱松一良様、伊方町教育委員藤川美喜様をはじめ来賓の皆様におかれましては、御多用の中、御臨席を賜り、誠にありがとうございました。今後も地域の皆様と手を取り合って、子どもたちを見まもり、応援してまいりたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
それでは、大久小学校の全ての子どもたちが、「あかるく、やさしく、たくましく」成長することを祈念しまして、式辞といたします。

明日22日は、いよいよ卒業式。
会場の準備もできました。
大久小学校創立、間もなく150周年の歴史の中で、一人だけの卒業式は初めてだと思います。
3月22日、午前10時。物語は始まります。


今年度最後の児童総会がありました。
児童による、児童のための児童総会。すてきな学校にしていくための当事者意識を高めています。
積極的な発表が次々とありました。きちんと対話ができる、議論ができる。そんな力を身に付けることを目指しています。


きちんと理由をあげ、筋道立てて意見を述べています。
対立と合意形成など、学校は民主主義を学ぶ場所です。
3月17日(日)のジュニアえひめ新聞「俳句キッズ」に作品が掲載されました。
入れ食いにマフラーとばした魚つり (2年 MRさん)
日本一海に近い大久小学校。この海で、マフラーを飛ばすくらいの入れ食い状態だったんですね。
魚がじゃんじゃん釣れる驚きと大切なマフラーを飛ばした驚きが両方伝わってきます。
週末の15日(金)に校舎内をワックスがけしました。おかげで、床はピカピカ!
3階建て校舎を18名の子どもたちで掃除することは大変ですが、子どもたちはよく働きます。


「みんなの学校」を目指す大久小学校に、たくさんの方が訪れます。
本日は、昨年春の遠足でお世話になった、校区にある「自然の庭」の家主さんと千葉県からのお知り合いが来校されました。
海に開けた風景に感動の声があがります。
「うちの子も、大久小学校に通わせたかったです。」「私もこんな学校で学びたかったです。」
休み時間、校舎案内していると、子どもたちからの元気な挨拶がありました。
そして、何と千葉県から来られたということで、千葉県に関する学びが始まりました。
地図帳を開き、指さす子どもたち。タブレットで特産物や名所を調べる子もいました。
まさに生きた学びが生まれたのです。


ぜひ、「みんなの学校」大久小学校へ足を運んでみてください。
運動場から、元気な声が響いてきます。
「こっち、こっち」「蹴ってー」「シュート」「取ってー」「やったー」
2年生から4年生まで合同の体育。
サッカーで大盛り上がり。


日本一海に近い大久小学校。
まるで、子どもたちの元気が春を運んでくるようです。

防災教育を充実させています。
本日の地震避難訓練は、児童への予告なしでの実施でした。
お猿のポーズやだんご虫のポーズをとる児童たち。


それぞれの場所で慌てずに対応し、迅速に運動場へ避難することができました。

昼休みということもあり、やや真剣さに欠けた児童も見られました。また、近くに机やヘルメットがない場合の対応の仕方が不十分であったので、すぐに改善していきます。
大久小学校では、子どもたちが主体的になる魅力的な学校を目指しています。
明日2/28に以下のような授業を行います。
御家庭・地域の方々等、どなたでも参観自由ですので、お気軽にお越しください。

〈モザンビークを通した国際理解教育〉
〇 目的: 持続可能な未来のため、地球規模で考え、身近な地域で行動し、自ら変わっていくことを目指す。
① 学び(SDGs・ESD)
② 行動(国際協力・フェアトレード・環境保全活動の実践)
③ つながり(ネットワーク・パートナーシップの構築)
〇 内容 〈2年生6名〉11:20~12:05 4校時
アフリカ理解の導入:紙芝居と絵本紹介
『かばがおおきなくちをあけるわけ』『水をくむプリンセス』
モザンビークの国について紹介、言語(挨拶)を知る等
体験① 民族衣装・カプラナ布を着てみる
体験② 水を運ぶ体験(5ℓのペットボトルに水を入れ、頭に乗
せて運ぶ)
〈3~6年生12名〉13:40~15:20 5・6校時
アフリカ理解の導入:絵本紹介『アフリカの音』『ポリ袋1枚捨
てた』
モザンビークの国について紹介、言語(挨拶)を知る等
平和学習(武器アート鑑賞、モザンビークの内戦後の取組・松
山市の放置
自転車とモザンビークの武器の交換活動、ごみゼロの取組、
パラリンピック選手との交流、フェアトレードの取組などNGO
活動について学ぶ)
体験① 民族衣装・カプラナ布を着てみる
体験② 水を運ぶ体験(5ℓのペットボトルに水を入れ、頭に乗
せて運ぶ)
体験③ エコブリック体験(プラスチックごみをペットボトル
に詰める)
(→海のプラスチックゴミを通して環境学習へ)
詳しくは、ホームページを御覧ください。
えひめグローバルネットワーク - (egn.or.jp)