人権講演会 ~高山良二さんから蒔かれた種~

2022年11月9日 17時41分

 昨日は、楽しみにしていた高山良二さんの講演会が開かれました。

昼過ぎに学校に来られ、何かいつもと違った雰囲気でした。

どことなくエネルギッシュさが少なく。

 

 講演会が始まり、冒頭の言葉でその理由が分かりました。

キラキラと輝く青い海と空。この開放的な大久小学校の雰囲気を感じて感動のあまり、放心状態になったというのです。

  

 私たちの当たり前は、他の人の当たり前ではないということが、改めて分かりました。

 

 

 

 話は、子どもたちの質問に答えるというカタチで進められました。その方が子どもたちも意識して聞けると考えられてのことです。

 事前学習として、高山さんの活動を簡単に学んでいましたので、すぐに手が上がり、質問が次々と出てきました。

〇 地雷をどうやって見つけるのですか。

〇 地雷は、どのくらいの深さに埋められているのですか。

〇 村の学校の人数は何人くらいですか。

〇 村の学校では、どんな勉強をするのですか。教科書は。

 

 その質問に対して、画像や動画を用いて、分かりやすく伝えていただきました。

 

 そして、最も興味深かったカンボジアの子どもたちとのオンライン交流。

 カンボジアの小学生が日本語で自己紹介。

その上手さに驚き、会場がざわつきます。

「私の夢は、先生になることです。」

「あなたの夢は何ですか。」

 

大久小学校の子どもたちもそれに日本語で答えます。

「私の夢は、お菓子屋さんになることです。」

「大工さんになることです。」

子どもたちの目が、緊張と、驚きと、うれしさで生き生きとしています。

 最後に、カンボジア語で「さようなら」を伝え、オンライン交流は終わりました。

 

 

 高山さんは、まとめとして子どもたちや大人たちに次のようなことを伝えられました。

 「このすばらしい自然の中で、たくさん遊び、失敗もし、いろいろな経験をしてください。

 子どもたちのやる気を信じて待ってあげてください。」

 

 校長から謝辞を含めて次のような話がありました。

 子どもたちへは、高山さんから種をまかれたこと。それぞれの育て方でいいので、育てていきましょう。

 保護者には、それぞれの家庭や地域で課題に取り組まれていることでしょう。高山さんのいつも言われている言葉を紹介します。
「頑張るな。楽しめ。」

 

 

 一人一人の頑張りではなく楽しみを願って、全体で写真撮影。

 

 高山さんは著書にサインをしてプレゼント。

 この出会い(種)が、この子の未来を創っていきます。