全国学校給食週間(1/24~1/30) 食べることとは

2024年1月30日 17時40分

 私が育った旧三崎町(現伊方町)は、愛媛県内でも最後まで給食がない町の1つでした。
まさに給食を知らない子ども。
したがって、小・中、そしてもちろん高校まで全て母が作ってくれた弁当を食べて育ちました。

 隣の友達のおいしそうなフライ物や肉・ハンバーグのおかず。
それに比べて、弁当箱のふたを開けると、たくあんの臭いが広がる恥ずかしさ。
 おかずは、くずし(ちくわやかまぼこ)や塩サバ、いも、だいこんなどが多く、何か恥ずかしさを感じながら、さっさと食べたこともあります。

 でも大人になった今なら、それがどれだけありがたいものか分かります。心にぐっとくる思い出になっています。

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  「給食を食べて元気いっぱいに遊ぶ子どもたち」 


 我が家は、4人兄弟姉妹。
母は、毎日4つの弁当を朝食を作りながら、朝早くから準備します。
 
 両親は忙しく農業をしていたので、みかん山に弁当を持って行くこともありました。
すると机の上には、6つの弁当箱が並びます。
それが、どれほどたいへんな家事なのか、今は分かります。
まさに食べることをとおして、心を育ててもらいました。

 母の後ろ姿を見ながら、包丁の音を聞きながら、味噌汁の臭いを感じながら育ちました。
このように、食の豊かさとは、料理そのものだけではないと思うのです。

 給食であろうと、手づくり弁当であろうと、共通するものは多い。
それを大切にしたいものです。

 

 伊方町給食センターでは、伊方町や愛媛県の地場産物を積極的に使った献立を取り入れています。
 本日の給食は、県内産のはだか麦粉を使ったはだか麦粉パン。伊方町内産のトマト。県内産の鶏肉・ほうれん草を使用。
そして、町内産のポンカンでした。